購入する価値はある？
家事の中でも負担になりがちな床掃除を、自動化して快適にしたい忙しい家庭やペットを飼う方に向け、Roborock S8 Max Ultraの性能を徹底検証します。このレビューでは、吸引力、モップ機能、自動ドックの使い勝手、スマートマッピング精度などを実際の使用感とともに詳しく解説し、導入前の不安を解消します。
数週間にわたり複数の部屋やカーペット、フローリングで試用した結果をまとめました。すでに結論を述べると、強力な吸引力と自動ドックの手間軽減が最大の魅力ですが、高価格やサイズ感を許容できない方にはおすすめしません。
製品仕様
| ブランド | roborock |
| モデル | S8 Max Ultra |
| 吸引力 | 8000Pa |
| 振動数 | 4000回/分 |
| モップ回転数 | 185回転/分 |
| 寸法 | 47×40.9×41.9cm |
| 重量 | 15kg. |
| ユーザー評価 | 4.4 ⭐ (47 レビュー) |
| 価格 | 約 198000¥ 見る 🛒 |
主な特徴
同時吸引＆水拭きモード
この機能は、本体に搭載されたバキュームとモップパッドが連携して、同時に乾式掃除と湿式掃除を行います。吸引中も高速振動（最大4,000回/分）でモップが回転し、乾拭きでは取り切れない頑固な汚れにアプローチします。リビングと廊下など密接する床材が異なる空間でも、一度の起動で両方を自動で切り替える手間が不要です。
スマートマッピング
内蔵LiDARセンサーが部屋を3Dマッピングし、アプリ上に正確なレイアウトを表示します。ユーザーはアプリで区域ごとの掃除スケジュールや立ち入り禁止エリアを直感的に設定可能です。例えば、子どものおもちゃが散らかりやすいスペースだけを除外するなど、細かな制御が行えます。
高性能障害物回避機能
AIアルゴリズムとダブルレンズカメラが床上の障害物を識別し、衝突リスクの高いケーブルや小物を回避します。実際に細い電源コードやルームシューズの間をスムーズに通り抜け、引きずる心配がほとんどありません。夜間の暗闇でも精度が落ちにくく、万が一の衝突による家具の傷つきを防ぎます。
5way全自動ドック
ゴミ収集、モップ洗浄、乾燥、給水、洗剤投入を自動で行うドックステーションです。掃除終了後、ロボットがドックに戻ると、内部メカが自動的にモップパッドをすすぎ、加熱乾燥でカビの発生を抑制します。さらに次回の水拭き用に新しい洗剤を自動投入して準備完了になるため、週末に集中してスケジュールするだけで長期間メンテナンス不要です。
インテリジェントモップリフティング
カーペットを検知すると、モップパッドとメインブラシが3cm程度自動で持ち上がります。これによりカーペット上での湿式汚れや過度な摩耗を防止し、フローリングからカーペットへの移動時の切り替えをスムーズに行います。実際に試したところ、リビングから敷きマットを敷いた子ども部屋へ移動した際、床材に合わせた最適なクリーニングを連続して実現しました。
実際の使用感
開封してまず目に飛び込んできたのは、5way全自動ドックの存在感です。重量18kgのパッケージを運ぶのは一苦労でしたが、全自動ドックと本体をセットアップするだけで、ドッグ内のゴミ収集やモップ洗浄の流れが直感的に把握できました。初日のマッピングは約10分で完了し、アプリには部屋のレイアウトと家具の配置が正確に反映されました。
初めて運転させた際、8000Paの吸引力が畳やカーペットの微細なゴミまでかき集め、壁際ブラシが隅のホコリをしっかり逃さないのを実感しました。一方で、サイズがあるためキッチン周りの狭いスペースでは何度か引っかかり、家具の配置見直しが必要でした。
水拭きモードでは、壁際1.68mmまで近づくモップヘッドが床面の皮脂汚れをきれいに拭き取りました。水タンクの容量は約300mlで、60平米のフローリングなら1度の給水で十分でした。運転中、床の乾き具合をセンサーが検知し、効率的なエリア分割が行われるのも好印象です。
日々のお手入れは想像以上に簡単で、モップパッドはドック内で自動洗浄・乾燥されるため、手で洗う手間がほぼゼロになりました。ただし、ドック内のダストバッグは交換サイクルが数ヶ月に1度と長い反面、交換時のスペア入手には少し手間がかかります。
一週間使用後、運転音は50dB前後で、深夜運転モードに設定すればほぼ気になりませんでした。しかし、稀に「159注水＆排水エラー」が発生し、サポートへの問い合わせが必要だったのは気がかりです。エラー後の再セットアップで解消する場合もありましたが、長期的な安定性は今後の課題といえます。
メリット・デメリット
カスタマーレビュー
ユーザーからは、吸引力と自動メンテナンス機能への評価が高い一方、サイズ感や価格、稀に発生するエラーに対する意見も見受けられます。実機レビューを交えて、具体的な声を紹介します。
就寝前や外出時に自動で掃除してくれるので、毎日の床掃除から解放されました
猫2匹の毛も同時に吸引＆水拭きでフローリングが常に清潔に保てて満足しています
水拭き性能は優秀ですが、コードや小物を巻き込まないよう事前の片付けが必要です
エラー159が頻発し、サポート対応に時間がかかったためストレスを感じました
S7と比べて障害物回避性能が向上し、モップの自動洗浄・乾燥も快適ですが、耐久性は今後に期待しています.
比較
旧モデルのS7と比較すると、S8 Max Ultraは吸引力が1.5倍強化され、水拭き機能も高速振動による拭き取り精度が向上しています。一方で、S7は価格が手頃でコンパクトなため、狭い住宅向きです。
競合のiRobot Roomba i7+はゴミ収集性能で定評がありますが、水拭きは別ユニットが必要です。S8 Max Ultraは1台で乾湿両用できる点で利便性が高く、ペットや小さな子どもがいる家庭に向いています。
若干価格を抑えたい場合は、ECOVACSのDEEBOT T9+が候補になります。T9+も全自動ドック搭載モデルがありますが、マッピング精度と障害物回避性能ではS8 Max Ultraが一歩リードします。しかし、コストパフォーマンス重視ならDEEBOTも検討に値します。
よくある質問
- バッテリーの連続運転時間はどれくらいですか？
- 約180分の連続運転が可能です。
- モップパッドの交換頻度は？
- 通常の使用で3～6ヶ月に1度が目安です。
- ドックにセットする消耗品の補充方法は？
- アプリの指示に従い、専用洗剤と水をドックのタンクに注ぐだけで完了します。.
結論
Roborock S8 Max Ultraは、強力な吸引力と同時乾湿掃除、全自動ドックによるメンテナンス軽減を兼ね備えたハイエンドモデルです。特にペットや子どもがいる家庭、掃除にかける時間を徹底的に削減したいユーザーに最適ですが、その価格と設置スペースを許容できない方には向きません。
価格帯はハイエンド市場に位置し、投資額は決して小さくありません。しかし、機能性と自動化の品質を考慮すれば、類似製品と比べても十分にコストに見合う価値を提供します。購入を検討する際は、最新のセール情報も合わせてチェックし、賢い買い物をおすすめします。