
購入する価値はある?
忙しくて床掃除に時間を割けない子育て世代やペット飼育者、テレワーカーにとって、自動で強力吸引と水拭きを行い、自動ゴミ収集まで完結するロボット掃除機は切実なニーズを満たします。本機Dreame D10Plusは4000Paの吸引力、高精度LDSレーザーによるマッピング、自動ダストステーション搭載で「掃除の手間ゼロ」を実現。この記事では実使用データをもとに、設定から運用、メリット・デメリットまで360度徹底的にレビューします。
試用の結論を先に述べると、吸引力と自動ゴミ収集の手軽さは同価格帯でも際立っていますが、Wi-Fi設定の煩雑さやサポート対応にムラがあり、テクノロジーに不慣れな方は導入前に慎重な検討が必要です。
製品仕様
ブランド | DREAME |
モデル | D10Plus |
吸引力 | 4000Pa |
動作時間 | 170分 |
バッテリー容量 | 5200mAh |
マッピング方式 | LDSレーザーセンサー |
水拭き水量調節 | 3段階 |
ゴミ収集方式 | 自動ダストステーション. |
ユーザー評価 | 4 ⭐ (61 レビュー) |
価格 | 約 33430¥ 見る 🛒 |
主な特徴

強力吸引システム
本機は最大4000Paの吸引力を誇り、微細なハウスダストからペットの毛、砂利まで幅広いゴミを一度で吸い込めます。シンプルなパワーモード切替で用途に応じた運転が可能です。
このパワーを支えるのは「デュアルブースト技術」と呼ばれる二重空気循環路です。ゴミを効率的にステーションへ送風し、ステーション内で臭いを閉じ込めつつ吸入口の目詰まりを防ぎます。
実際に薄手のカーペットでブーストモードを試すと、一度の走行で目立つ汚れが残らず、手動掃除機の交換時期を大幅に伸ばせました。
高精度LDSマッピング
高性能レーザーセンサーが1秒間に約3,000ポイントをスキャンし、部屋の正確なレイアウトをリアルタイムで構築します。暗闇でも精度が落ちず、夜間掃除にも対応。
スキャンデータはアプリ上で即座に可視化され、壁・家具・階段の縁などの障害物を効率的に回避します。これにより無駄な往復走行が減少し、バッテリーを最大限に活用可能です。
試用時には家具の配置変更後もすぐマップを再生成し、新たなレイアウトにフレキシブルに対応しました。
自動ゴミ収集ステーション
ダストステーションは最大65日分のゴミを内部バッグに自動で集積する機構を備えています。手動でのゴミ捨て頻度を年4回程度に削減し、日常管理の負担を劇的に軽減します。
内部バッグは密閉構造で微細粉塵や臭いの漏れを抑制。交換時もホコリが舞い散りにくく、アレルギー対策としても効果的です。
ステーションに戻るたびにゴミを自動排出するため、掃除の合間にバッグ満杯の心配をせずに運転を継続できます。
水拭きモード
3段階の水量調節機能を搭載し、汚れの程度や床材に合わせて最適な湿度で拭き掃除を行います。モップパッドは洗って繰り返し使用可能。
拭き取り圧力は軽めに設計されており、激しい拭き跡を残さずフローリングに優しいのが特徴です。
子供の食べこぼしや花粉シーズンの床掃除で使用すると、従来の乾拭きだけでは取りきれなかった細かな汚れが抑制される実感が得られました。
多階層マップ保存
同一レイアウトの住宅であれば3階分までマップを保存可能。家族構成や生活動線に合わせて階ごとに最適化された清掃ルートを自動生成します。
階段を検知すると自動で清掃対象外に設定し、誤って転落するリスクを未然に防止します。
引越しや模様替えで間取りが変わっても、アプリから手動で再測定を実行すればすぐに新マップを反映できます。
音声コントロール対応
Amazon AlexaやGoogle Homeに対応し、声だけでお掃除を開始・停止できます。手が離せない調理中や在宅勤務中にも簡単に操作可能。
初回設定でアプリと連携するだけで、スマートスピーカー経由の操作がスムーズに行えます。
「リビング掃除して」「全館モード」など、自由度の高い音声コマンドで日常の掃除計画をシームレスに組み込めます。
実際の使用感
開封して最初に気付くのはステーションや本体の質感と重量感です。ダストステーションを含めると約10kgあるため、設置場所には余裕が必要ですが、コの字型の梱包で搬入はスムーズでした。
Wi-Fi設定では2.4GHz帯限定の説明がやや分かりにくく、筆者も最初は5GHzで接続して何度かやり直しました。しかし一度クリアにすると、本体が自動で部屋をスキャンし、わずか1分程度で間取りを正確にマッピングしました。
実際の清掃性能は価格以上で、最大モード使用時でも約65dBと静音性が高く、フローリングから薄手カーペットまでゴミの吸い残しがほとんどありませんでした。家具の足元や壁際も減速回避しつつブラシが届くため、細かな塵も逃しません。
水拭き機能は日常の細かな汚れや花粉、子供の落とした砂を抑え、拭き終わった後の床面にほんのりとしたツヤが生まれます。モップは洗って繰り返し使えるため、ペーパー式に比べてランニングコストを抑えられ、家計への負担も軽減します。
専用アプリでは部屋ごとのゾーン清掃、バーチャルウォール、3階分のマップ保存が可能です。平日朝はリビングだけ掃除、夜間は全階フル運転など、細かなスケジュール設定が直感的に行えます。ただしメニューが深いため、最初は操作に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
メンテナンス面ではダストバッグが約65日分のゴミをため込む一方、回転ブラシやフィルターは定期的な手入れが必須です。筆者は3週間に一度ブラシの絡まり除去とフィルター掃除を実施し、安定した吸引力を維持しましたが、保証やサポートの反応速度にムラを感じる点は注意が必要です。
メリット・デメリット
カスタマーレビュー
多くのユーザーが吸引力や静音性、水拭き機能に高い満足度を示す一方で、アプリの初期設定やサポート対応に不安を感じる声も目立ちます。導入前に期待と課題を把握しておくことが重要です。
掃除が自動化されたおかげで家事の負担が大幅に減り、水拭きも満足度が高いです
設置と操作は簡単でまんべんなく吸い取ってくれますが、隅のゴミ吸引にムラがあります
家具にほとんどぶつからず賢く掃除し、モップ拭きも毎回使えてコスパが良いです
使い始めて5ヶ月で急に動かなくなり、保証対応の連絡が取れず残念でした
拭き取り性能は良いですが、アプリに繋げず英語音声のみなのが痛かったです.
比較
iRobot Roomba i3+と比較すると、自動ダストステーションの容量はほぼ同等ですが、本機は吸引力と水拭き機能を両立しており、フローリング主体の家庭ではより多用途に使えます。ただしRoombaはアプリの成熟度が高く、サポートも安定しています。
Roborock S7は超音波振動式の拭き掃除が特徴で、固着汚れに強い一方、本機D10Plusは水量調節が3段階で汚れに応じた使い分けが可能です。吸引力ではD10Plusが上回るため、ペット毛や砂の多い環境で有利です。
Anker Eufy RoboVac G30は価格帯がより手頃で静音性能に優れますが、マッピング精度や自動ゴミ収集機能は省略されており、運用の手間が増えます。D10Plusは投資額以上の自動化と多機能性を提供する点で優位です.
よくある質問
- バッテリー持続時間はどのくらいですか?
- 約170分連続稼働します。
- ダストバッグはどの頻度で交換が必要ですか?
- 約65日分のゴミを溜められ、年4回程度の交換が目安です。
- 水拭き機能はどの床材に対応していますか?
- フローリングやタイルは問題ありませんが、絨毯には進入禁止設定が必須です。
結論
Dreame D10Plusは4000Pa吸引力と3段階水拭き、自動ダストステーションを搭載し、価格帯以上の自動化と清掃力を実現しています。子育て中やペット飼育者、床掃除の手間を徹底的に省きたい方には特におすすめです。
一方、Wi-Fi設定の煩雑さやサポート対応にムラを感じる方、ミニマルな操作感を求める方は導入前にデモやサポート情報の確認を。ミドルレンジ価格ながら多機能で高コスパな選択肢として、各種セール情報をチェックして検討すると良いでしょう。